コミュニケーション研修にゲームを用いるメリット
コミュニケーション研修にゲームを用いるメリットは、下記の3つです。
・緊張が解けて自然な会話が生まれる
・離職率の低下につながる
・楽しみながらビジネススキルが身に付く
上記のメリットは、ゲームだからこそ得られるメリットです。コミュニケーション研修を考えている場合は、参考にしてみてください。
緊張が解けて自然な会話が生まれる
コミュニケーション研修にゲームを用いると、緊張が解けて自然な会話が生まれるようになります。業務中はコミュニケーションが少なくても、ゲーム中は活発に会話が生まれるケースが多いです。
コミュニケーション量が増えると社員間の関係が深まり、声を掛け合う雰囲気が生まれます。そうすると、団結力が高まって業務中も声を掛け合うようになり、トラブルや緊急時などに協力して解決してくれるでしょう。
また、上司と部下のコミュニケーションの増加も期待できます。ゲーム中は先輩・後輩を気にせず意見を交わすことにより、普段から話しやすい雰囲気を作れるのです。
離職率の低下につながる
コミュニケーション研修にゲームを用いると、離職率の低下につながります。ゲームは円滑な人間関係の構築に役立ち、居心地の良い職場になるでしょう。
離職の原因として、よく人間関係の問題が挙げられます。仕事の悩みがあっても、辞める前に相談できるため離職を防ぎやすくなるのです。また、円滑にコミュニケーションを取れる人が多くいると、仕事にも前向きになれます。
楽しみながらビジネススキルが身に付く
コミュニケーション研修にゲームを用いると、楽しみながらビジネススキルが身に付けられます。ゲームのため頑張っている感覚がなく、自然とビジネススキルを身に付けられるのです。
ゲームを通して法則性を学べば、柔軟性や知識が身に付くでしょう。さまざまな考え方や問題解決の方法を知って、実際の業務に活かせるのです。
また、ゲームが楽しいと、社員が自主的にゲームを続けることもあります。楽しみながらビジネススキルを身に付けられることは、コミュニケーション研修にゲームを用いる最大のメリットともいえます。
コミュニケーション研修におすすめのゲーム
コミュニケーション研修でよく使われるゲームには、いくつか種類があります。おすすめのゲームは、下記の6つです。
・伝言ゲーム
・地図作成ゲーム
・グッド アンド ニュー
・条件プレゼンゲーム
・NASAゲーム
・人狼ゲーム
それぞれのゲームには、特徴があります。身に付けられるスキルも変わってくるため、自社に必要なゲームを取り入れてみましょう。
伝言ゲーム
伝言ゲームは複数人でチームを組み、最初の人から順にお題の言葉を伝えていって、最後の人まで正しくお題を伝えられるかを競うゲームです。初対面の人同士でも盛り上がることができるので、取り入れやすいゲームでしょう
ルールとしては一人ずつ順番にお題を伝えていき、ほかの人は話している伝言の内容を聞いてはいけません。
伝言ゲームでは、「早く正しく」伝える能力が身に付きます。早口すぎると相手が聞き取れず、ゆっくり過ぎると相手チームに先を越されてしまいます。普段の業務でも、「早く正しく」伝えなければならない機会は多いです。
伝言ゲームをすることで、業務中のコミュニケーション改善が期待できます。
地図作成ゲーム
地図作成ゲームは限られた情報をもとに、一枚の地図を作成するゲームです。複数人でチームを組み、一人ひとりに「公園の隣に図書館がある」や「警察署の正面にコンビニがある」などの情報が与えられます。
その情報をもとにチーム内で一枚の地図を作成し、最も正確に地図を作成できたチームの勝利です。
ルールとしては、自分の情報は口頭で伝えなければなりません。紙に文字で書いたり図で示したりするのはNGです。そのため、相手に分かりやすく伝える必要があります。どういえば相手が分かってくれるかを考えながら話すため、論理的思考力が鍛えられるでしょう。
グッド アンド ニュー
グッド アンド ニューは、「良かったこと(Good)」と「新しい発見(New)」を発表しあうゲームです。ランダムにチームメンバーを選び、一人ひとりが順番に24時間以内にあった「良かったこと(Good)」と「新しい発見(New)」を発表していきます。
ルールとしては、1分以内に話しきることです。どんな些細なことでも良いので、話してみましょう。これにより、短時間で自分の意見や考えをまとめる力が身に付きます。
また、話を聞く側は話しやすい雰囲気を作ることが大切です。反応が無かったり否定されたりすると、発表しづらくなってしまいます。否定はせず、発表が終わったら全員で拍手をしましょう。
グッド アンド ニューを実施するとメンバー間の相互理解が深まり、コミュニケーションの活発化も期待できます。今まで知らなかったメンバーの一面から、共通点を見つけることもあるでしょう。
また、発表を聞いたメンバーがポジティブになる効果も得られます。業務の初めに行うと、ポジティブな気持ちで仕事に取り組めるでしょう。
条件プレゼンゲーム
条件プレゼンゲームはいくつかのキーワードをもとに、時間内にプレゼンテーションを完成させるゲームです。プレゼンテーションは実際の業務でも行うため、より実践的なスキルを身に付けられます。
複数人でチームを組み、「紅茶・冬・海辺」などのいくつかのキーワードを渡します。そのキーワードをすべて網羅したプレゼンテーションを時間内に作って発表し、一番おもしろかったチームの勝利です。
ルールとしては、キーワードをすべて入れたプレゼンテーションを時間内に作るのみです。しかし、時間内に作成する必要があるため、仕切り役や情報収集係など役割分担をする必要があります。
魅力的なプレゼンテーションを作る作業は柔軟な思考や発想を育み、業務に良い影響を及ぼすでしょう。
NASAゲーム
NASAゲームはNASAが作った問題についてチームで話し合うゲームで、NASAの模範解答と最も近かったチームの勝利です。
ルールとしては、月面着陸に失敗した状態で、どのアイテムを使うか優先順位を決めます。その際、まず個人で優先順位を決め、その後チームで話し合ってチームとしての優先順位を決める流れです。
NASAゲームでは、自分の意見を相手に伝える力と相手の意見を聞く力のどちらも求められます。年齢や職種問わずに行えるゲームなので、全社研修でも取り入れやすいゲームでしょう。
人狼ゲーム
人狼ゲームは会話を通して、村人の中に紛れ込んでいる人狼を見つけ出すゲームです。心理戦がメインのゲームですが、ルールは難しくないため、誰でも気軽に参加できます。
ルールとしては、会話の中から村人のふりをしている人狼を見つけ出し、一人ずつ処刑していきます。処刑した人が人狼なら村人の勝利、処刑を繰り返して人狼と村人の数が一緒になったら人狼の勝利です。
人狼ゲームでは、平常心で会話をすることが求められます。冷静な対応という面では、普段の業務に通ずる部分も多いです。また、嘘が苦手な人はすぐに分かってしまい、人となりが出て盛り上がります。
まとめ
コミュニケーション研修にゲームを用いると、楽しみながらビジネススキルを身に付けられたり離職率の低下につながったりと、さまざまなメリットがあります。
気楽な雰囲気で研修を行えるのはメリットのため、本記事で紹介したおすすめゲームの中から選んで実施してみてください。