【9選】おすすめのコミュニケーション研修ゲームを紹介!

コミュニケーション研修にはさまざまな方法がありますが、ひとつの方法にゲームがあります。コミュニケーション研修にゲームを用いると、多くのメリットがあるためおすすめです。 ただし、コミュニケーション研修として十分な効果を得るには、単にゲームをするだけでは足りません。研修に参加する社員に対して、ゲームをする目的を最初に示しておく必要があります。また、ゲームの後には振り返りも行うことも大切です。 本記事では、コミュニケーション研修にゲームを用いるメリットやおすすめのゲームを紹介します。


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コミュニケーション研修にゲームを用いるメリット

コミュニケーション研修にゲームを用いるメリットは、下記の3つです。

・緊張が解けて自然な会話が生まれる
・離職率の低下につながる
・楽しみながらビジネススキルが身に付く

上記のメリットは、ゲームだからこそ得られるメリットです。コミュニケーション研修を考えている場合は、参考にしてみてください。

緊張が解けて自然な会話が生まれる

コミュニケーション研修にゲームを用いると、緊張が解けて自然な会話が生まれるようになります。業務中はコミュニケーションが少なくても、ゲーム中は活発に会話が生まれるケースが多いです。

コミュニケーション量が増えると社員間の関係が深まり、声を掛け合う雰囲気が生まれます。そうすると、団結力が高まって業務中も声を掛け合うようになり、トラブルや緊急時などに協力して解決してくれるでしょう。

また、上司と部下のコミュニケーションの増加も期待できます。ゲーム中は先輩・後輩を気にせず意見を交わすことにより、普段から話しやすい雰囲気を作れるのです。

離職率の低下につながる

コミュニケーション研修にゲームを用いると、離職率の低下につながります。ゲームは円滑な人間関係の構築に役立ち、居心地の良い職場になるでしょう。

離職の原因として、よく人間関係の問題が挙げられます。仕事の悩みがあっても、辞める前に相談できるため離職を防ぎやすくなるのです。また、円滑にコミュニケーションを取れる人が多くいると、仕事にも前向きになれます。

楽しみながらビジネススキルが身に付く

コミュニケーション研修にゲームを用いると、楽しみながらビジネススキルが身に付けられます。ゲームのため頑張っている感覚がなく、自然とビジネススキルを身に付けられるのです。

ゲームを通して法則性を学べば、柔軟性や知識が身に付くでしょう。さまざまな考え方や問題解決の方法を知って、実際の業務に活かせるのです。

また、ゲームが楽しいと、社員が自主的にゲームを続けることもあります。楽しみながらビジネススキルを身に付けられることは、コミュニケーション研修にゲームを用いる最大のメリットともいえます。

コミュニケーション研修におすすめのゲーム

コミュニケーション研修でよく使われるゲームには、それぞれ目的があります。たとえば、アイスブレイクゲームは緊張をほぐすのが目的です。チームビルディングにはコンセンサスゲームなどが有効的です。

ほかにもオンラインでできるものや、経費がローコストなものなどもあるため、自社に取り入れてみると良いでしょう。

おすすめのゲームとして、下記の9つを紹介していきます。

・伝言ゲーム
・グッド アンド ニュー
・ビブリオバトル
・Never Have I Ever(今まで一度もしたことない)
・条件プレゼンゲーム
・地図作成ゲーム
・NASAゲーム
・小さな泥棒
・タイムマシン

伝言ゲーム

伝言ゲームは複数人でチームを組み、最初の人から順にお題の言葉を伝えていって、最後の人まで正しくお題を伝えられるかを競うゲームです。初対面の人同士でも盛り上がることができるので、取り入れやすいゲームでしょう

ルールとしては一人ずつ順番にお題を伝えていき、ほかの人は話している伝言の内容を聞いてはいけません。

伝言ゲームでは、「早く正しく」伝える能力が身に付きます。早口すぎると相手が聞き取れず、ゆっくり過ぎると相手チームに先を越されてしまいます。普段の業務でも、「早く正しく」伝えなければならない機会は多いです。

伝言ゲームをすることで、業務中のコミュニケーション改善が期待できます。

グッド アンド ニュー

グッド アンド ニューは、「良かったこと(Good)」と「新しい発見(New)」を発表しあうゲームです。ランダムにチームメンバーを選び、一人ひとりが順番に24時間以内にあった「良かったこと(Good)」と「新しい発見(New)」を発表していきます。

ルールとしては、1分以内に話しきることです。どんな些細なことでも良いので、話してみましょう。これにより、短時間で自分の意見や考えをまとめる力が身に付きます。

また、話を聞く側は話しやすい雰囲気を作ることが大切です。反応が無かったり否定されたりすると、発表しづらくなってしまいます。否定はせず、発表が終わったら全員で拍手をしましょう。

グッド アンド ニューを実施するとメンバー間の相互理解が深まり、コミュニケーションの活発化も期待できます。今まで知らなかったメンバーの一面から、共通点を見つけることもあるでしょう。

また、発表を聞いたメンバーがポジティブになる効果も得られます。業務の初めに行うと、ポジティブな気持ちで仕事に取り組めるでしょう。

ビブリオバトル

ビブリオバトルは、参加者が自分の好きな本をプレゼンしてほかの参加者に勧めるゲームです。

公式なルールではひとりの持ち時間は5分と決められています。ひとりプレゼンが終わるごとに、その内容について、ほかの参加者同士で話し合います。

そして、全員のプレゼンが終わった後に、一番読みたいと思った本に対してひとり1票投票します。投票後は開票と集計を行い、最も多くの票を集めた人が勝ちとなります。

ビブリオバトルを行うことで、プレゼン能力が身につくだけでなく、参加者同士がお互いの趣味や興味などを知れるのがメリットです。アイスブレイクにもなるでしょう。

また、同じ場所に集まるのが難しい場合には、オンラインでも行えます。

Never Have I Ever(今まで一度もしたことない)

Never Have I Everは海外で人気のアイスブレイクゲームです。実際に同じ場所に集まって行うほかに、オンラインでも行えます。

参加者は自分が職場でやったことがないことを順番にいっていきます。たとえば「仕事中に居眠りをしたことがない」や「廊下を走ったことがない」などです。

ほかの参加者は、自分がやったことがあることをいわれたら、ひとつずつ指折り数えていきます。そして、該当するものが5つに達して手がグーの状態になってしまったら脱落です。

条件プレゼンゲーム

条件プレゼンゲームはいくつかのキーワードをもとに、時間内にプレゼンテーションを完成させるゲームです。プレゼンテーションは実際の業務でも行うため、より実践的なスキルを身に付けられます。

複数人でチームを組み、「紅茶・冬・海辺」などのいくつかのキーワードを渡します。そのキーワードをすべて網羅したプレゼンテーションを時間内に作って発表し、一番おもしろかったチームの勝利です。

ルールとしては、キーワードをすべて入れたプレゼンテーションを時間内に作るのみです。しかし、時間内に作成する必要があるため、仕切り役や情報収集係など役割分担をする必要があります。

そのためチームビルディングに有用です。ひとりだけでは、なかなかできない内容のプレゼンも、メンバー同士で協力し合えばできることもあります。

魅力的なプレゼンテーションを作る作業は柔軟な思考や発想を育み、業務に良い影響を及ぼすでしょう。

オンラインでもできるため、全員が同じ場所に集まらずにできるのもメリットです。

地図作成ゲーム

地図作成ゲームは限られた情報をもとに、一枚の地図を作成するゲームです。複数人でチームを組み、一人ひとりに「公園の隣に図書館がある」や「警察署の正面にコンビニがある」などの情報が与えられます。

その情報をもとにチーム内で一枚の地図を作成し、最も正確に地図を作成できたチームの勝利です。

ルールとしては、自分の情報は口頭で伝えなければなりません。紙に文字で書いたり図で示したりするのはNGです。そのため、相手に分かりやすく伝える必要があります。どういえば相手が分かってくれるかを考えながら話すため、論理的思考力が鍛えられるでしょう。

地図作成ゲームには専用のキットがあります。そのため、研修で取り入れる際にはややコストがかかりますが、その反面で準備の手間はかかりません。実習マニュアルや情報カードなどもキットに含まれており、簡単に実施できます。

NASAゲーム

NASAゲームは答えがあるコンセンサスゲームです。NASAが作った問題についてチームで話し合います。そして、NASAの模範解答と最も近かったチームの勝利です。

ルールとしては、月面着陸に失敗した状態で、どのアイテムを使うか優先順位を決めます。その際、まず個人で優先順位を決め、その後チームで話し合ってチームとしての優先順位を決める流れです。

NASAゲームでは、自分の意見を相手に伝える力と相手の意見を聞く力のどちらも求められます。年齢や職種問わずに行えるゲームなので、全社研修でも取り入れやすいゲームでしょう。

NASAゲーム用の有料のキットが販売されていますが、キットなしでも実施できます。手間を省きたい場合にはキットを使用するのが良いでしょう。また、有料の場合にはオンラインでも実施可能です。

小さな泥棒

小さな泥棒は、物語のなかで誰が一番悪いのかを、グループで話し合って決めるコンセンサスゲームです。

物語には小学生くらいの男の子・コンビニの店員・コンビニの店長の3人が登場します。コンビニで男の子が万引きをして、その対応をめぐり、店長が店員をクビにしたというのがおおまかな内容です。

物語の詳細に関しては、説明動画が用意されており、最初にその動画を視聴します。また、エピローグ動画も用意されており、そちらもあわせて視聴することもできます。

小さな泥棒には、正解がないのが特徴です。メンバーや話し合いの方向性によって、結論は変わってきます。勝ち負けなどもなく、自己理解・他者理解・コンセンサス形成などが目的です。メンバー同士で互いの価値観も分かるようになるでしょう。

タイムマシン

タイムマシンは、アイスブレイクや一日の最後におすすめのゲームです。

最初にメンバーそれぞれが自分の人生のなかで経験したことをいくつか思い起こし、考えを整理します。思い出深かったことや楽しかったことなどを中心に思い起こしましょう。

そして、もし過去に戻れるとしたらもう1度体験したい思い出をひとりずつ話して共有していくというものです。

実際にメンバー同士が同じ場所に集まって行うほかに、オンラインでも行えます。

まとめ

コミュニケーション研修にゲームを用いると、楽しみながらビジネススキルを身に付けられたり離職率の低下につながったりと、さまざまなメリットがあります。

気楽な雰囲気で研修を行えるのはメリットのため、本記事で紹介したおすすめゲームのなかから選んで実施してみてください。