めんどくさい部下の特徴5選!戦力にするための対処法を解説

部下を持つと、育て甲斐があると同時に、さまざまな苦労が付きものです。特に、何度教えても仕事ができなかったり、勤務態度が悪かったりする部下に頭を悩ませている上司の方も多いかもしれません。世代間のギャップなども相まり、部下の指導が容易ではないケースもあるでしょう。そこで今回は、職場におけるめんどくさい部下の特徴や対処法について解説します。


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めんどくさい部下の特徴

上司の立場になると、さまざまなタイプの部下を指導することが必要です。素直で飲み込みの早い部下がいる一方、覚えが悪く、やる気が感じられない部下もいます。

面倒な部下に対しては、特別な対処も考えること必要になるでしょう。ここでは、特別な対応を求められるめんどくさい部下の特徴を紹介します。

同じミスを繰り返す

どれだけ指導しても以前と同じようなミスを起こすため、上司は都度フォローしなければなりません。

このような部下は、正しい実行手順を理解しておらず「こんな感じでいいだろう」と思い込みや感覚で仕事をしている可能性が高いと考えられます。また、ミスを犯した場合の周囲への影響を深く考えておらず、ミスに対する認識も甘いといえるでしょう。

指導するにあたって手間と時間がかかるうえ、精神的な負担も大きくなってしまいます。なかには「自分の教え方が悪いのでは」と不安に感じることあるかもしれません。

勤怠が悪い

勤務態度が悪く、基本的に仕事に対するやる気が感じられないのも、めんどくさい部下の特徴です。特別な理由のない遅刻や欠勤の頻度が多く、さらに有給休暇の振り替えを要望してくるなど、社会人としての常識に欠けているともいえます。

「電車が遅れた」などと理由をつける場合もありますが、よく遅延する路線なら早めに家を出るなど対策がとれるはずです。勤怠の悪い部下がいると、周囲からの悪印象や不公平感を招くだけでなく、納期遅れなどで職場全体のパフォーマンスに影響を与えるおそれもあります。

すぐに言い訳を始める

めんどくさい部下はミスを犯した場合でも、素直に謝らないうえ、すぐに言い訳を始める傾向があります。自分の非を認めず、いつも言い訳ばかりだと注意する方もうんざりするでしょう。

厳しい指導をすると部下との人間関係が崩れたり、パワハラに捉えられたりするおそれもあり、上司にとってリスクを伴います。

そのため言い訳をする部下とは距離を置く上司も多くいます。部下のなかには、こうした背景を知ったうえで、「上司も強くは出られないから、言い訳をしていれば許されるだろう」と思っている部下もいるのです。

自己管理ができない

自己管理ができず、自分に対してだらしない部下も上司にめんどくさい印象を与えます。例えば、週明けや飲み会の翌日などに体調不良を理由に休む部下などは自己管理ができていない典型でしょう。また、自分に対してだらしない部下は仕事への向き合い方も同様であるケースがほとんどです。

タスクやスケジュールの管理も大雑把のため、優先すべき業務を後回しにしてしまったり、納期をきちんと把握していなかったりと大きなミスやトラブルにつながる危険性があります。このような部下に大事な仕事を任せるのは難しいといえるでしょう。

指示に対して言いがかりをしてくる

上司の指示に対して口答えをしたり、言いがかりをつけてきたりするのもめんどくさい部下の特徴です。疑問に思った事柄については質問し、改善すべき点があれば提案を行うことも大切です。部下だからといって上司の指示に一切口出しをせず、黙々と従うのが正しいとはいえないでしょう。

しかし、なかには特に意味もなく言いがかりをつけてきたり、頼まれた業務をやりたくないがために上司の指示に文句を言ったりしてくる部下もいます。難癖をつけてくる部下に付き合うと、ストレスになるだけでなく、時間を無駄にしかねません。

めんどくさい部下への対処法

めんどくさい部下に対しては、上司として相応の対処や指導が必要です。面倒だからと放置すると、任せられる仕事も少なくなり、職場のパフォーマンスを下げる要因につながりかねません。ここでは、めんどくさい部下への対処法を解説します。

仕事内容を細分化して都度チェックする

仕事の覚えが悪い部下や同じミスを繰り返す部下に対しては、業務内容をできる限り細分化して、段階ごとに問題がないかをチェックすると良いでしょう。

仕事ができない部下は業務に対する理解が浅いうえ、失敗から教訓を読み取るのが苦手で、コミュニケーションも不足している傾向にあります。

そのため、上司からこまめに声かけして、進捗状況の確認やアドバイスするようにしてみてください。上司が模範を示せば、部下も徐々に報連相のタイミングや仕事の進め方を掴んでいけるはずです。やがて、ミスも減っていき業務を効率的にこなせるようになるでしょう。

自分自身が部下の手本になっているかチェックする

面倒な部下を厳しく指導するのは上司の仕事ですが、自分の行動が部下の手本になれているか確認することも大切です。イライラした態度を見せていないか、感情に任せて叱っていないか、など普段の自分の言動を振り返る機会を設けましょう。

自らが手本となる態度を見せれば、部下も真似してくれる可能性があります。

共通点を見つける

自分と部下の共通点を見つけて、部下に興味をもてるようにするのも有効な方法です。いくら面倒でも上司と部下の関係である以上、ある程度の関りをもつ必要があります。そこで役に立つのが共通点を見つけることです。人は、自分と似ている人に好印象をもつ傾向にあるからです。

共通点は好きなスポーツや趣味、出身地など、どのようなことでも構いません。自分と部下に共通する部分を見つけて話を広げ、普段から仕事以外の雑談をするよう意識してみましょう。

部下との関係が改善すれば、相手へのストレスも感じにくくなります。部下も、自分に興味を持ってくれている上司に対して好感を覚え、真面目に仕事に取り組んでくれるかもしれません。

部下と関わる時間を意図的に増やす

面倒な相手とは距離を置きたくなるものです。しかし、めんどくさい部下の場合は、関わる時間を意図的に増やすべきといえます。自分が担当する業務の一部を割り振るなど、部下と近い距離で仕事をするようにしましょう。

難しい仕事を嫌いな部下と取り組めば、お互いに信頼感・一体感が生まれる可能性があります。また、緊密な連携が必要とされるため話す頻度が増えてコミュニケーションも取りやすくなり、部下の働く姿を近くで見れば、これまでと違った一面に気が付く場合もあるでしょう。

対等な目線で話をする

めんどくさい部下に対しては、常に対等な目線で話ができるようにしましょう。ダメな奴だと思いながら話していると、こちらの心情は伝わります。指示や注意を素直に聞く耳をもたなくなってしまいます。

たてつく部下でも、業務に対する改善点などを指摘している場合があります。上手く活かせば戦力になる可能性を忘れてはいけません。部下が意見してきた場合は、きちんと耳を傾けるようにしてください。

部下からすると、内容よりも上司に意見を聞いてもらえた事実が重要で、自信やモチベーションにもつながります。

まとめ

ミスが多い、勤務態度が悪い、常識がないなど、上司がめんどくさいと感じる部下はどこの職場でも遭遇する可能性があります。放っておくと周囲に悪影響を与え、全体のパフォーマンスを低下させてしまうおそれもあるため対策が必要です。

面倒な部下は上司にとってもストレスですが、感情任せに怒っても解決するのは難しいでしょう。業務チェックの頻度を高めたり、話をきちんと聞いたりするなど、積極的に関わることが大切といえます。

東京・ビジネス・ラボラトリーでは、多くの企業向け研修を行っており、やる気のない面倒な部下への対応やコミュニケーション方法などを学べます。部下との関係にお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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