年上の部下への指導はどうすればいい?指導法5選と注意点を解説!

マネジメントをしていく中で、年上の部下を指導することもあるでしょう。とはいえ、自分よりも年上の部下に対して、「指示を出しにくい」「どう接すればいいかわからない」と悩む上司は多いのではないでしょうか。 本記事では、年上の部下の指導するのが難しい理由やマネジメント方法、注意点を紹介します。年上の部下との接し方で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。


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年上の部下の指導が難しい3つの理由

ここでは、年上の部下の指導が難しいといわれる3つの理由を詳しく解説します。

1.年上の部下を指導する経験が少ないから

これまでのマネジメントにおいて、年上の部下に指導する機会が少なかったため、接し方が難しいという理由が考えられます。

日本では年功序列や終身雇用の制度が残っており、基本的に部下は年下をもつことが多いです。しかし、近年は雇用の流動化が進んでいき、中途採用などで年上が部下になるケースがあります。

年下の部下を指導した経験があっても、年上を相手にする場合、そのノウハウをそのまま使うのは難しいものです。むしろ、年齢が上だからこそ遠慮してしまって、指示が曖昧になってしまうこともあるでしょう。

2.年上の部下にプライドがあるから

部下とはいえ年上のため、相手にはプライドがあります。年下に教えられることに抵抗がある方もいるでしょう。年上の部下のプライドを傷つけないように指導する必要があります。

ただし、遠慮していては伝えるべきことが伝えられません。あくまでも指導は必要と考え、相手に敬意をもって接するようにしましょう。

3.自分より経験豊富なケースがあるから

中途採用で部下になった場合だと、自分より業界経験が長い場合があります。自分より知識や経験があると自分が間違っているかもしれないと思い、指導しづらいのです。

自分よりも経験が豊富であれば、意見を求めるのも良いでしょう。

ただし、会社のルールに関しては、社歴の長い上司が指導する必要があります。指導すべきことは遠慮せずに伝えるようにしましょう。

年上の部下への指導・マネジメント方法5選

年上の部下を動かすには、自分が指示を出す役割であることを自覚しつつ、年下であることも踏まえた上で接する必要があります。

ここでは、年上の部下への指導・マネジメント方法の5つを解説します。

1.敬意を持つ

自分が上司であるとはいえ、年上の部下は人生の先輩ともいうべき存在であるため、敬意を持って接するようにしましょう。呼び捨てやため口ではなく、敬語や丁寧語で話すことが大切です。

年下の部下のように接してしまうと、かえって反感を買われてしまう場合があります。敬意を示すことで、年上でもしっかり指導を受け入れてくれるでしょう。

2.意見を求める

ときには、年上の部下へ意見を求めることも大事です。年上としては頼られると嬉しいものです。

「年上としての意見を聞きたい」などの言葉で信頼していることを伝えると、モチベーションを高められます。

年上の部下は意見を求められると自分を認められていると感じ、良好な関係が築けます。業務のヒントを得られる可能性もあるため、年上の部下には意見を求めてみましょう。

3.上司の役割を果たす

上司と部下という立場は、あくまで会社から与えられた仕事上の関係なので、割り切って接するのも重要です。

上司の役割は、部下の指導・育成です。上司としての役割は仕事上、果たさないといけません。

相手が年上だからといって遠慮する必要はありません。上司としての仕事を全うしようとすると、指導しやすくなるでしょう。

4.日ごろからコミュニケーションを取る

年上の部下とは、普段からコミュニケーションを取っていれば指導がしやすくなります。仕事の場だけの関係だと信頼関係も築けず、なかなか指導しづらいでしょう。

プライベートな会話もしていれば、人間性もわかってきます。人間性を知っていれば、少し厳しい言い方になっても、理解してくれる可能性も高くなります。

特に年上の部下とは信頼関係が重要なため、普段から意識するようにしましょう。

5.明確に指示を出す

年上の部下への指示は、明確にしましょう。気を使いすぎて分かりにくい指示になったり言葉を選びすぎたりすると、仕事に悪影響を及ぼしてしまいます。

明確に指示を出せば、年上の部下も理解しやすく、スムーズに仕事が進みます。周りにも良い影響を及ぼすでしょう。

年上の部下への指導・マネジメント方法には、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

部下のマネジメントに悩んでいる方必見!必要な能力とスキルアップ方法

年上の部下に注意するときの注意点3つ

年上の部下に注意するときには、いくつか注意点があります。間違った指導方法をしていると、円滑に仕事が進まなかったり、関係が悪化してしまったりするおそれがあるため、注意しておきましょう。

年上の部下に注意するときの3つの注意点を解説します。

1.言葉遣いはていねいにする

年上の部下へ注意するときは、言葉遣いをていねいにしましょう。部下とはいえ年上のため、リスペクトの気持ちは必要です。

具体的には、さん付けで呼んだり敬語を使ったりするなどです。ていねいな言葉遣いであれば、相手も指導や注意を受け入れやすくなります。

乱暴な言葉遣いや呼び捨てなどはNGです。相手のプライドを傷つけ、周りの社員にも悪影響を及ぼしてしまいます。

ていねいな対応をしてくれる上司は、信頼を集められます。年上の部下はもちろん、全員にていねいな言葉遣いをするように意識してみましょう。

2.人前では注意しない

年上の部下を人前で注意するのは避けましょう。相手のプライドを傷つけてしまう可能性があり、仕事上で良い影響はありません。

注意するときは、別室に呼んだり終業後に伝えたりするよう工夫をしましょう。また、感情的にならず、冷静に伝えることも大事です。

注意するのは、部下の成長を考え、組織として成長するためです。部下や組織にとってどうすれば良い影響が与えられるかを考え、行動するようにしましょう。

3.相手の意見も聞く

年上の部下の意見を聞かず、一方的に注意をするのはやめましょう。注意するときは、相手の意見も聞くことが大事です。相手が納得できなかったり、自分の方が正しいと思っていたりする可能性があります。

相手の意見を聞くことで、なぜミスが起こったのか、改善点はないかが明確になります。

年上の部下への指導方法を学ぶならTBLの企業研修が最適

年上の部下への指導方法を学ぶなら、外部の企業研修導入もひとつの手です。外部の企業研修を導入すると、客観的な視点から年上の部下への指導方法を学べるでしょう。

外部の企業研修ならぜひTBLをご利用ください。TBLでは心理学のメソッドで研修を行い、年上の部下への指導をサポートします。

「年上の部下への接し方がわからない」「うまく関係が築けない」といった場合は、ぜひご利用ください。

まとめ

年上の部下へ指導する際は、上司として指示を出す役割であることを踏まえつつ、敬意を持って接することが大切です。スムーズに仕事が進められるよう、日ごろからコミュニケーションをとって信頼関係を築くようにしておきましょう。

年上の部下への指導がうまくいかない場合は、外部の企業研修を導入してみるのもおすすめです。TBLでは心理学のメソッドで研修を行い、指導方法をお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。