研修会社の選び方で押さえておくべきチェックポイントを徹底紹介

人材育成のため、社内研修を専門の研修会社へ委託すると、「専門家による指導を受けられる」、「社内にない新たな視点や発想を取り入れられる」などのメリットがあります。 しかし、はじめて研修会社を利用する場合、どの会社が自社に最適なのか悩んでしまうケースも少なくありません。「なんとなく」選んでしまうと、自社の人材育成方針から外れた研修となるリスクもあります。 そこで今回は、研修会社を選定するにあたって、事前に行っておくべきことや押さえるべきポイントなどを解説します。


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研修会社を選ぶ前に行っておくべきこと

研修会社を選ぶ前に、まずどのような研修を行うかを考え、きちんとした計画を立てることが必要です。研修の内容や目的が不明瞭なままでは、自社に適した研修会社を選定できません。研修会社を選ぶ前に、社内で行っておくべきことを解説します。

研修の課題や目的を明確化する

研修を企画する際は、解決したい課題や研修目的をはっきりさせておきましょう。現時点で自社がどのような問題を抱えており、社員にどういった教育が必要なのかを考えます。

ひとくちに研修といっても、対象者や人数、予算、身につけさせたい知識やスキル、座学やディスカッションといった形式の違いなど、内容はさまざまです。

同じコミュニケーション研修でも、新入社員と管理職では求められる要素がまったく異なるため、依頼すべき研修会社も変わってくるでしょう。はじめに研修のゴールを設定しておけば、内容や形式を検討するための指標となります。

自社に足りない課題を明確にした上で、課題解決ができる研修会社を選定することが重要です。

研修を研修会社に委託する目的を明確化する

今まで自社で行った研修の問題点や改善すべき点を挙げていき、自社だけでは実現できないポイントや外部の企業、講師に期待する事項を明らかにします。その上で、本当に外部に委託すべきなのかについても、再度しっかり検討する必要があります。

自社の研修には何が足りないのかを把握していなければ、研修会社に求めることが不明確となり、どの会社を選んで良いのか判断がつきません。

外部の研修会社に頼む理由は、自社研修では不十分な面を補ってもらうためです。自社の研修でも満足できているのに、「なんとなく良さそうだから」と外部の研修会社を利用しても望ましい結果が得られない可能性が高いです。

社内の認識のズレを修正する

経営層と現場社員の課題認識のズレを修正しておく必要もあります。多くの企業で、自社が抱える課題について、経営者側と現場側で認識が異なっているからです。

例えば、経営者は「管理職のリーダーシップが足りないため社員がついてこない」と感じる一方で、現場社員は「管理職にはもっと自分達の声を聞いてほしい」とコミュニケーション不足を指摘するといったケースがあります。

研修を行うなら、経営者と現場の意見の擦り合わせは必須といえるでしょう。現場の問題意識やニーズが経営幹部にも共有されていると、研修計画や予算の策定もスムーズかつ効率的に進むようになります。

研修会社に依頼するメリット

外部の会社に研修を依頼すると、どのような利点が得られるでしょうか。ここでは、研修会社に依頼するメリットについて紹介します。

プロに教えてもらえる

専門の研修会社に依頼する一番のメリットは、やはりプロの講師から指導を受けられる点です。これまで自社で研修を行った経験がない場合は、研修を企画しても効果的な実施方法が分からないケースもあるでしょう。

また、以前の研修であまり結果が出ず、改善部分がはっきり分からない場合も研修会社を利用すべきです。研修会社に依頼すれば、豊富なノウハウをもつプロの指導を受けられるため、大きな成果が期待できます。

専門の会社なら、どうすれば受講者の興味を引く研修にできるか、より理解度の深まる研修を実施できるかなどのノウハウが蓄積されています。また、講師も数多くの研修を手掛けているため、話す内容や伝え方にも説得力があります。

プロの視点から、自社のみでは気づけなかった問題を提示してもらえる場合もあり、情報収集の機会としても活用できるでしょう。

自分の業務に集中できる

社内研修を実施するとなれば、内容の計画、カリキュラムの作成、講師の育成などやるべきことは多岐に渡ります。研修準備に業務時間を割けば、コア業務の時間が足りなくなり、残業時間が増加するおそれもあるでしょう。

しかし、研修会社に委託すれば、研修の準備に社内のリソースを割く必要がなくなるため、自社のコア業務に集中できるようになります。準備をアウトソーシングできるため、手間と時間を大幅に削減し、社内のリソースを本来の仕事に活かせるようになるのです。社内のリソースを割かずに高クオリティな研修ができるため、業務効率も向上するでしょう。

研修会社の選び方

研修会社を利用してメリットを得るためには、自社に合った最適な研修会社の見極めが必要です。ここでは、研修会社を選ぶ際に着目すべきポイントについて解説します。

講師の専門性は高いか

専門性の高い講師がいるかどうかは、研修会社を選ぶ際の大きなポイントになります。有名な会社や講師に目が行きがちですが、大切なのは自社の研修ニーズに合致した専門性をもつ講師がいるかどうかです。

研修会社ごとに、得意としている分野や特徴は異なります。自社の研修目的に沿った専門性の講師がいるかを事前に把握しておきましょう。講師のプロフィールを確認すれば、資格や実績などがわかります。有資格者や上級者向けの研修を受けている講師のほうが、より質の高い指導が期待できるでしょう。

研修プログラムに柔軟性はあるか

研修会社によっては、会社によっては、既存のプログラムやカリキュラムの研修にしか対応していない場合もあります。そのため、自社の希望に沿った柔軟なプログラム設計を行ってくれるか事前に確認しましょう。

研修会社の担当者と顔を合わせて打ち合わせを行い、どのような内容の研修を行っているか、どの程度要望に対応してくれるかなど、柔軟性をチェックします。クライアントのニーズに応じて、カリキュラムを柔軟にカスタマイズできる会社を選ぶのがおすすめです。

サポート体制が充実しているか

研修に対するサポート体制が充実しているかも、会社を選定する際の重要なポイントです。研修では、機材の不調によって予定どおりに進まないなど、いつどういったトラブルが発生するかわかりません。不測の事態においてもサポート体制が充実している会社を選ぶべきです。

また、研修後のアフターフォローまで安心して任せられる会社かどうかもチェックしましょう。研修を実施して終わりではなく、研修後にも参加者へのフォローを行ってくれるところであれば、より高い研修効果が期待できます。打ち合わせの際には、サポート体制についても担当者に確認しておきましょう。

講師の実績は豊富か

研修を担当する講師の、これまでの研修記録は、研修会社の信頼度を測る大きな指標になります。

研修会社である以上、どのような会社でもプロには違いありません。しかし、実績をもった会社であれば、失敗が少ないという信頼感につながります。

一般的に、経験豊富な会社の研修は充実している傾向にあるため、選定の際は、なるべく実績の確かな会社を中心に検討するようにしましょう。

まとめ

研修を外部の会社に委託すると、専門家による研修プログラムによって、高い研修効果が期待できます。ただ、研修目的を達成するには、自社の課題やニーズに応じた研修会社の選定が必要不可欠です。

研修会社ごとに講師やプログラムの特徴を踏まえた上で、柔軟性があり、実績豊富で高い信頼性をもった、自社に最適な研修会社を選択するようにしましょう。

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